シングルマザーになってから一度は頭によぎる「再婚」の文字。子連れであれば更にハードルがあがってしまうのではないでしょうか。中学生くらいのお子さんを持つ親であれば思春期との関わりも出てきますね。ここでは、中学生の子連れ再婚の難しさや問題点について書いていきたいと思います。
この記事の内容
離婚・再婚件数
「3組に1組は離婚」と言われている今の時代。厚生労働省 平成28年度 人口動態統計特殊報告によると、平成27年度の婚姻件数は63万5156組、離婚件数は22万6215組となっています。
尚、婚姻件数のうち再婚件数は17万181組となっており、結婚した夫婦の4組に1組は再婚となります。
出典:厚生労働省 平成28年度 人口動態統計特殊報告「婚姻に関する特殊統計」結果の概要
再婚のタイミングは?
【幼少期】
実父親と面会しているかどうかにも大きく関わってくるかと思いますが、未婚で子供を産んだ場合やDVなどで身を隠し、実父親と面会等がない場合、幼少期は再婚をしやすいのかもしれません。2歳くらいまでの幼児で、実父親と会っていなケースは、子供自身があまり父親という存在を認識せず、覚えていない可能性があります。その状態で再婚するとなると、自分にもパパができた!という気持ちになり、嬉しくなる子供もいるようです。
しかし、実父親と面会をしているケースになると幼児期の子供は混乱するかもしれません。なんで、パパが二人いるんだろう?もう一人のパパに会いたい!そんな事も言われるかもしれません。また再婚相手に子供が暴力を振るわれるなどの事件も多くなっています。再婚相手の子供の年齢が低ければ低いほど、虐待の件数は多くなっているようです。
【子供が3歳~思春期頃】
子供が3歳を超えていると、ある程度の事は理解できています。実父親の記憶もあるし、なぜ家には実父親がいないのか疑問や感情をしっかりと抱いています。一人の人間としていろいろな事を考えている敏感な時期です。また思春期を迎え成人するまでの子供はとても不安定です。急にでてきた新しい「父親」となる人を理解できず、嫌悪感を抱いたり、精神的に不安定になって不登校になってしまったり…この時期の再婚は特に慎重になるべきだと思います。
中学生の思春期における子育てについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
【成人してから】
子供が成人してから再婚したいというシングルマザーは多いようです。この年代になると、一人の大人としての考えがあり、親は親、子供は子供という別々の人生を歩んでいけるようになってきますので、再婚自体を勧め、祝福してくれる子供もいるようです。
中学生の子連れ再婚の問題点
シングルマザーで子育てをしていると、誰か隣に自分の事を支えてくれる人がいてくれたら…と思う瞬間があるのではないのでしょうか。シングルマザーの生活が辛くて心が折れそうになったり、誰でも不安に感じる事もあるでしょう。そんな時、ふと頭によぎるのは「再婚」の文字。離婚した理由はそれぞれあるかと思いますが、子連れ再婚であっても今度こそは幸せな生活を送りたいと思いますよね。
しかし、子連れ再婚については様々な問題点があります。ここでは、どのような問題があるのか見ていきたいと思います。
子供と再婚相手の関係がうまくいかない
「実の親じゃないのに親面される。」「他人の子供を愛せない」など再婚相手と自分の子供との関係がうまくいかないとうケースがあります。再婚前に仲がいいように見えたとしても、いざ一緒に暮らしてみると戸惑ったり、不安を覚えたりするものです。
特に思春期を迎えた中学生の子供を持つ親との再婚は、ハードルが高いものとなるでしょう。。
前夫とのあいだには、中学2年の長男がいますが、夫になつかずに困っています。そればかりか、夫に対して「お前なんか死んでしまえ」「この家にお前が居ないほうがいい!出て行け」と暴言を吐き、ときには夫と殴り合いの喧嘩までします。
子供が納得していない状態で再婚すると、子供は「自分は理解してもらえなかった」「母は自分よりも男をとった=自分よりも他の人が大事」という思いを持ってしまいます。今まで父親不在の環境で育ってきた子供や母親との生活が長かった子供は特に「母親を取られた」という意識が芽生え、新しい父親を受け入れる事が難しくなってしまうようです。
また思春期を迎えた中学生は、自分の心と体のアンバランスさから、再婚相手を受け入れるという余裕がないのかもしれません。学校や部活、自分の生活の中で様々な変化がある中、ホルモンバランスが不安定な事が原因で情緒も不安定な時期でもあります。そんな余裕のない中学生のタイミングで再婚を無理に進めてしまうと、登校拒否や暴力など違った形で出てきてしまうかもしれません。
嫌悪感を抱いてしまう
子供がまだ小さい場合は気づかれないかもしれませんが、中学生ぐらいの思春期の子供ともなると、再婚によって女の部分・男の部分が見えてしまい、嫌悪感を抱いてしまう事もあるようです。一度その感情を抱いてしまうと、再婚相手だけではなく自分の親に対しても嫌悪感を抱いてしまいます。反抗期の時期ともなれば、反抗心がより一層強まってしまう事でしょう。
また、特に女の子の場合は義理の父という成人男性を近づける事となります。いきなり他人と一緒に住む事になるわけですから、「気持ち悪い」と思う事もあるでしょう。嫌悪感を抱いてしまうという点も問題の一つとなっています。
私の考え
「再婚」について私自身も考えてみました。シングルマザーとして一人で家事も育児も仕事も頑張っていると、あ~隣に誰かいてくれたらもっと精神的に安心できるのかな、パートナーがいればこんなに一人で抱え込まずにもっと子供に向き合ってあげられるのにな…と思う事は多々あります。育児について誰かと一緒に共有しながら、協力して育てていけたらどんなに気持ちが楽になるのだろうと何度も思いました。
離婚した理由・状況・今ある環境等、本当に様々なケースがあるかと思いますが、私の場合、人間不信に陥るような別れ方でしたので、誰かを信じてもう一度結婚生活を送るという想像が今はまだできません。再婚は子供が小さければ小さいほどいいという意見もありますが、私の娘は実父親とも離婚後も面会を行っており、その様子を見ていると、実父親以外の人が娘の父親になるという事も今は考えられません。
また、テレビなどで連れ子を虐待してしまったというニュースも絶えません。幸せになろうと思って再婚した結果が、そのような状態を作ってしまうともなれば、一歩踏み出す事も難しいと思います。まだ自分達の生活も安定しておらず、精神的にも不安定な現在は、今ある環境、周りに感謝して生きていこう!そんな気持ちでいっぱいです。
でも、「再婚」を思うとすれば、娘の義務教育が終わった後もしくは独立したあとがいいなと思います。老後は一人では寂しいですし、誰か一緒に過ごす人がいてくれたら…という気持ちは正直あります。これから先長い人生を送っていく中では、いろいろな出会いがあり、気持ちは変わっていく事もあるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?子連れ再婚には様々な状況があるかと思いますが、簡単なものではなく、乗り越えていかなければならない壁や課題がある事が分かりましたね。一番は子供の気持ちを優先に、判断をしていきたいと私は思いました。