「子供の食事が危ない!」シングルマザーの貧困に潜む問題とは?

今、「子供の食事が危ない」という事を知っていますか?格差社会の影響で、子供に十分な食事を与える事ができず栄養不足や体力の低下などが問題となっています。問題の多くは貧困家庭にあり、特にシングルマザーの家庭に多いと言われています。貧困家庭における食事の問題、そして問題を解決する為にはどうしたらよいのかこの記事では見ていきたいと思います。

シングルマザーの貧困

なぜシングルマザーは貧困に陥ってしまうのか。大きな理由として「非正規雇用で働かざるを得ない状況になっているから」という事があげられます。近くに頼れる人がいない、サポート体制が全くない状況で仕事となると、子供が熱を出してしまったり保育園の送迎があったりした時は、仕事を休まなければいけません。

その結果、やはりパートだったり派遣社員だったりと非正規雇用での就業でないと、育児と仕事の両立ができない場合が多くなってしまうのです。

貧困に関連したシングルマザーの年収についての記事も書きましたので、こちらもご覧ください。

シングルマザーの平均年収はどのくらい?子連れでも再婚したいと思う理由とは…

貧困家庭における子供の食事の問題とは?

貧困家庭でお金がない…という状況になれば真っ先に節約を考えるでしょう。固定費を削ったり、贅沢をしなかったりと様々な対策を考えます。数ある節約の中で多くあげられるのが「食費を抑える事」。食べるものを減らす事は、他の節約に比べて簡単にできてしまう為、食費をまず先に削ってしまうようです。貧困家庭における子供にとっての食事の問題はここから発生し、今、非常に切実なものになっています。

では、実際にどのような問題が起きているのでしょうか。貧困家庭における子供の食事の問題は二点あります。

満足な食事が与えられていない

普段の食事は、ホットケーキの粉を水だけで溶いて焼いたものだったり、乾麺タイプのうどんを茹でたりしたものが中心です。ご飯は二日に一回2合炊いて、2人の子供に食べさせ、残ったら自分も食べるという感じですね。調味料を買うおカネがないので、ケチャップやマヨネーズ、ソースなどはここ4年で一度しか買ったことがありません。(中略)

とにかく、子供におなかいっぱい食べさせてあげたい……それが一番の望みです。

引用:「明日の食費がない」「子育ては苦しみばかり」【ルポ】シングルマザーの貧困より

シングルマザーで小学校一年生の娘さんと保育園の息子さんを持つコメントから、子供に満足な食事を与えられてあげられていない様子が伺えます。野菜やお米など費用が高くなってしまうものは、貧困家庭ではあまり購入する事ができず、保存の効く乾麺や粉ものの食事が多くなってしまうようです。また、「学校給食だけが唯一の食事」という小学生もいました。夏休みになると学校給食がなくなる為、昼を抜いてしまったり、貧困が故に水道を止められてしまい、近くの公園に水を飲みにくる子供たちもいるのが現実です。

欠食や孤食の深刻化

孤食という言葉を知っていますか?

孤食(こしょく)とは一人で食事を取ることである。特に食事の際に孤独を感じてしまう「寂しい食事」のことである。

引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)

今、子供が朝ごはん等を抜いて食事をとらない「欠食」や食事を一人でとる「孤食」が深刻化しています。貧困家庭で経済的に厳しく、子供が満足に食事ができないという問題に加え、共働きで食事の用意ができず一人で食事をとる子供たちが年々増えてきてきている事も問題となっています。

親の帰宅が遅いもしくは出勤が早いという理由で、一人で食事をとる子供たちは、家庭内での親とのコミュニケーション不足にもなっているようです。

子供に十分な食事を与えられない事による影響は?

子供に十分な食事を与えてあげられない事でどのような影響がでてくるのでしょうか?貧困家庭の食生活は栄養の偏り、あるいは栄養不足などの問題を抱えています。野菜や肉が買えなくて3日間うどんしか食べていない高校生。本来ならカルシウムをたくさん取って成長していく盛りなのに、充分な栄養を取る事ができていません。このように栄養不足による体力の低下、あるいは学力の低下による子供の成長の妨げが問題となっています。

また、孤食などにより、体の成長以外に心の成長にも影響を及ぼします。一人で食事をとる事でコミュニケーション不足になり、引きこもりになってしまったり精神的な病気になってしまう事もあります。他者とのコミュニケーションにより、協調性や社会性は身に着くものである為、心の発達にも大きな影響を与えています。

子供を救う為の支援活動

貧困家庭における子供たちの食事の問題は、今、現代社会の大きな問題となっています。これらの問題を解決する為、子供を救う為の支援活動が広がりつつあります。以下にあげるのは、支援活動の一部ですがこれらの活動が子供たちを救い助けているのは事実です。

こども食堂

こども食堂とは、地域住民や自治体が主体となり、無料または低価格で子供たちに食事を提供するコミュニティーの場の事を言います。単に子供たちへの食事の提供の場だけではなく、帰りの遅い会社員、もしくは家事をする時間のない家族が利用し、食事をとる事が可能です。

地域の交流拠点とこどもの貧困対策というこども食堂は2016年からの3年で12倍に増えています。(出典:NPO法人全国こども食堂支援センター むすびえ

人が多く集まる場所ができた事で、地域間におけるコミュニケーションの場が増え、子供たちの孤食を防ぐだけではなく働く人、家族にとっても必要とされる場が広がっている事を意味しています。

フードバンク

フードバンクとは、まだ食べられるのに様々な理由で処分されてしまう食品を、食べ物に困っている人や施設に届ける活動の事を言います。フードバンクの中には寄付を受けられる食品と受けられない食品がありますが、食べ物を必要としている方に食べ物を提供できる、とてもな有益な活動となっています。

児童養護施設では、フードバンクからの食べ物の援助を受ける事により、本や遊具、学費や携帯電話等の費用に充てる事ができ、食費が浮いた分で本来の必要とされている活動へ回す事ができているそうです。また、母子支援施設では各家庭の食卓が豊かになり、お母さんと子供の笑顔が見られるようになったと報告もあるようです。

フードバンクから提供された食べ物を利用して運営されている子供食堂もあります。

食事宅配(こども宅食)

こども宅食というのは、東京都文京区で始まった、生活の厳しい子供の家に定期的に食品を届ける取り組みです。食べ物を単に届けるだけではなく、その家庭を見守りながら支援していくといった目的もあります。

貧困家庭で実家等も頼れない状況ですと、仕事と家事の毎日でいっぱいいっぱいになり、周りとのコミュニケーションも薄くなり孤立していく家庭が多くなります。そのような中、こども宅食を通じて声をかけてもらう事で安心感を得て、気持ちが前向きに変化したり、浮いた食費で他のものを買ってあげる事ができたりと様々な支援へとつなげていっているようです。

まとめ

いかがでしたか?格差社会によって貧困家庭による子供の食事は、深刻な問題となっている事が分かりました。フードバンクやこども食堂などの支援活動の輪がもっと広がって、本来あるべき、子供が子供らしく生きられる社会・環境が整えられる事を願います。