シングルマザーにとって考えさせられる「父の日」問題。保育園での対処方法は…?

片親にとって考えさせられる「父の日」「母の日」の行事。幼稚園や保育園で、親の似顔絵を書くイベントや保育参観があると気持ちが沈んでしまうこともあるのではないのでしょうか。ここでは、シングルマザーが対面する「父の日」の問題について考え、イベント等が行われた場合の対処方法について見ていきたいと思います。

この記事の内容

1.「父の日」にはどんなイベントがあるの?

きらり
こんにちは!シンママブロガーのきらり(@Kirari)です。

シングルマザーにとって「父の日」は本当に頭を悩ませるイベントで、できることなら行ってほしくない!というのがほとんどなのではないでしょうか。父の日には、父親の似顔絵を描いたり、工作をしたりと、園で何かを作成するイベントが行われたり、ショッピングセンターにたくさんのお父さんの絵が飾られていたりもします。

幼稚園の方が保育園より両親がそろっている率が高いので、父の日・母の日に合わせて保育参観が行われたりもしているようです。(もちろん父の日には父親、母の日には母親です。)甥っ子の幼稚園では、父の日に父親が参加する参観日があり、「シングルマザーの人はどうしているの?」と聞くと、クラスに一人くらいしかおらず、母親やおじいちゃんなど別の人が参観にきているとのことでした。

2.保育園で父の日のイベントがあった時の対処方法

では、保育園で父の日のイベントが行われた時に、シングルマザーの人達はどのように対処していけばいいのか見ていきたいと思います。

2-1.父親の似顔絵を描かなければいけない時

父親と面会していない、もしくは離婚してから一度も会っていないというこどもが、父の日のイベントで父親の似顔絵を描かなければいけない時、こどもにとってもシングルマザーにとってもどのようにしたらいいのか悩んでしまうことありますよね。

母子家庭です。年少の息子が通う私立保育園で父の日に関する製作物がありました。 牛乳パックの下半分を使った入れ物の上に自分で書いたお父さんの顔がついてあるといった物だったのですが、うちの息子のはお父さんの顔のとこに目が書いてありませんでした・・・。

引用:Yahoo!知恵袋より

この知恵袋を読んだ時、自分の娘だったらどうするのだろう…と考えました。保育園の配慮にもよるのかと思いますが、パパがいない人はおじいちゃんとかを描かせたり、そのこどもにとって好きな人もしくは大切な人を描かせることもあるようです。

また、父の役割を担っている母の絵を描くという園もあるみたいです。離婚して、父親と会っておらず、写真すら見た事もなく顔が分からないという状況の人は、まずは担任の先生に相談し、子どもにとって辛くならず、どのようにしたらいいのかを考えていくのが一番です。

2-2.父の日に父親参観が行われる時

離れた地域に住む甥っ子の幼稚園では、父の日に父親参観が行われます。土曜日に開催され、父の日のイベントとしてパパと工作をしたり、親子でゲームをしたりしたそうです。私の近辺の保育園ではほとんどそういった参観は行われていないのですが、幼稚園だとまだまだそういう行事を行う園もあるという事ですね。

こういう行事の場合は、イベント前に担任の先生から話があったり、行事予定表か何かで事前にわかると思うので、どういうことを行うのか、またこどもの気持ちを考えるとどうしたらいいのかを慎重に考え参加の有無を決めるのが大切です。

参加して辛い思いをするだろうな、行きたくないなという事であれば、欠席するのもありです!無理に参加する必要はありません。

なかには、こどもが行事に参加できなくてかわいそうだとか、シングルマザーとしてもっと強く堂々していかなければダメだという意見もあるかと思いますが、離婚する理由は本当に人それぞれで、離婚後間もないのであれば、辛いのは当たりまえです。ご自身の正直に感じる気持ちで参加を決めたらいいと思います!

2-3.プレゼント作りをしなければいけない時

父の日の行事として父親の似顔絵を描いたり、ネクタイに色を塗ったものをプレゼントしたりなど何かしらの制作を園で行うこともありますよね。保育参観とは異なりますが、覚えてもいない父親の似顔絵を描かなければいけないとなると、こどもにとっても親にとっても辛いものがあります。

しかし、父親と定期的な面会を行っていて「プレゼントを渡したい!」というこどもも、中にはいるようです。離婚をしていて、どんなに元夫のことが嫌でも、こどもにとっては「父親」であることは変わりません。状況を見ながら、こどもの意思を尊重してあげることも必要になるケースもあります。

親目線から見て、こどもがかわいそうと思ってしまっていたとしても、こども目線から見てみると、工作をしたり何かプレゼントを作ることを純粋に楽しんでいることもあるようです。

3.イベントが行われない・中止にする保育園が増えてきた

私が幼稚園に通っていたこどものころは、5月に「母の日」6月に「父の日」のイベントとして似顔絵を描いていた記憶があります。その当時、シングルマザーの数は多くはなく、さらに保育園ではなく幼稚園だったのでイベントが行われることが普通でした。

しかし、近年の家庭環境の多様化から保育園・幼稚園でこのようなイベントが行われない園が増えてきました。ひとり親世帯や複雑な家庭の環境をもつこどもが増えており、こどもへの配慮として行事を取りやめているというのが大きな理由です。

父の日、母の日と設けずに「家族の日」という言い方をして、家族のだれか(おじいちゃんやおばあちゃん、兄弟など)に感謝をするイベントを行っている園もあります。保育園側も様々な家庭環境を考慮しながら、いろいろ工夫してくれているようです。

4.シングルマザーとして思う事

離婚したばかりの人、離婚して数年たっている人、状況やタイミングによってその時に感じることは違うかもしれませんが、私自身、今でも保育園のイベントの時には、引け目を感じてしまったり辛い気持ちになることはあります。

運動会や発表会など行事の時に娘のパパの姿はないので、お友達から「〇〇ちゃんのパパは来ないの?」と聞かれた時には、心がとてもざわついたのを覚えています。(何て返答したのか覚えていないくらい動揺していた気がします…)それでも離婚して数年経った時には、その環境にもだいぶ慣れてきましたけど。

私の娘が通っている保育園は、父の日・母の日のイベントはなく、シングルマザーに限らず母子だけでイベントに参加している人が割と多かったので、あまりシングルであることが目立たなかった環境だったと思います。知らないだけで、実はお友達のママもシングルマザーだったなんてこともあり、仲良くなれることもあるかもしれません。

シングルマザーで父の日のイベントを控えていて、気持ちが辛かったらそのイベントは休んでもいいと思います。そんなことを全然気にしていないシングルマザーの方もいますし、こども自身も意外とイベントを楽しみにしていることもあるので、そのような時は思い切って参加するのもありです。

5.まとめ

いかがでしたか?シングルマザーで父の日にイベントに参加しなければいけなくなった時は、まずは保育園に相談してみてください。考え方はいろいろあると思うので、他の家庭と比べず、自分の気持ち・こどもの気持ちを整理してみて、どうしたらいいのか決めていければいいですね。